介助者の木村です。今年も12月3日から9日までの障害者週間が始まりましたね。全国各地でさまざまなイベントが開催されていることと思います。
そのひとつである、独立行政法人国立特別支援教育総合研究所と日本ユネスコ国内委員会主催による「第28回アジア・太平洋特別支援教育国際セミナー NISE障害者週間パネル展2008」が開催されました。このセミナーには、バングラディシュ、中国、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、ネパール、パキスタン、フィリピン、スリランカ、タイ、オーストラリア、ニュージーランドから、日本でいう文部科学省特別支援教育を担当する方々が来日して、参加しています。
私は、2日目午後の各国からの報告会を聴講してきました。これだけ多くの海外ゲストが集い、各国の現状を報告し、「学校における特別な学級、リソースルーム等が果たす役割
〜子ども一人ひとりの教育的ニーズへの対応と共生社会の形成に向けて〜」をテーマに議論していることに感激した次第です。
海外から来たゲストによる報告で共通していたことは、「小中学校に通う若い児童生徒だからこそ、多様性を受け止めていく場がいかに重要か」ということでした。私は、小中学校時代を多民族国家マレーシアで生活したことで、その重要性を再認識した次第です。
9日までだけではなく、12月中旬までは障害者週間に関連したイベントがたくさんありますので、皆様も是非参加してみて下さい。
〔参考〕
平成20年度「障害者週間」行事について(内閣府)
http://www8.cao.go.jp/shougai/kou-kei/h20shukan/index.html
独立行政法人国立特別支援教育総合研究所
http://www.nise.go.jp/
「第28回アジア・太平洋特別支援教育国際セミナー NISE障害者週間パネル展2008」
2008年12月2日(火)〜4日(木)
http://www.nise.go.jp/blog/2008/07/nise_2008.html
介助者の木村です。
国士舘大学武道徳育研究所が主催となり、平成20年度国士研究会「8th The New Japan」―国際障がい者武道円卓会議―が先月開催されました。
開催の目的は、「日本の伝統文化の一つである武道は、先人達の努力により広く世界に普及発展していることはご承知の事と存じます。しかし、わが国において武道と教育との関わりにはすでに深いものがあるが、福祉、医療の領域にどこまで関わることができるかを考察し、日本発祥の武道が国際社会の中でのどのように役割を果たしているかを知ること」とチラシで紹介されていました。
この会議に参加した私の師匠によると、福祉先進国と言われる北欧諸国が安全な介護技術を高めるために、日本の武道を参考にしているようです。
10月23日のボラ日記でも書きましたが、私たち日本人こそ、この技術を継承していきたいものですね。
スタッフの西村です。
12月3日に行われた表彰式と発表会に参加しての裏話。バリアフリー・ユニバーサルデザインについての表彰、ということを頭のすみっこにおいて読んでくださいね。
まずは福祉タクシーについて。この日は2台の違ったタクシーに乗りました。スタッフの殿岡が電動車いすを使っているので、車いすのまま乗り込める、リフト付き・ワゴンタイプのタクシーです。1台は、自宅から会場まで、相模原市が準備してくれました。車の幅が広く、運転手さん以外に介助者と私、市の職員の方が同乗しても、ゆとりがあります。座席の周りには手すりがついていて、それを支えにしたり、移動の際の目印にすることで、私自身も乗り降りが楽にできました。シートには暖かい敷物、窓の下にはクッションが置かれています。さりげない心遣いと、座っていても体の揺れを少なくできる工夫がされていました。
2台目は、表彰式から発表会の会場までを移動するために、内閣府が準備してくれたタクシー。車種の違いは仕方ないとして、驚くことがたくさん。まず、運転手さんがリフトの操作に慣れていない。車内で車いすを固定するのに手間取っていました。私と介助者が座った座席のシートベルトは一つが使えず、もう一つもベルトをシートの奥から引っ張り出してつないだという感じ。この車、あまり使われていないのかな?という印象を受けました。また走行中、ガタッ!という音と共に、後ろで殿岡さんの声が。振り返ると、車いすに乗った殿岡さんがウイリーして後ろに倒れそうに・・・。私も介助者もかなり焦りましたが、運転手さんの反応はいまいち。状況を説明したのに、「(車いすを)固定しているベルトがちゃんと掛かってないのかな?
後で見ておきます」と言って、そのまま走り続けます。自分でお願いしたタクシーじゃないので、私たちも強く言えず、10分ほどで目的地に到着。後で冷静に考えたら、事故につながりかねない重大なことだったと思います。運転手さんも、言葉遣いに気をつけたり、車を止めて確認するぐらいのことはできたと思います。2台のタクシーに乗って、お客さんに対する心遣いのちがいを感じた一日でした。
次は表彰式での一コマ。受賞者の中には盲導犬を連れた人がいました。大臣が近くまで来て、手に持たせるような感じで表彰状を渡したとき、その気遣いに暖かさを感じました。しかし次の瞬間、お仕事中の盲導犬の頭をヨシヨシ。記念撮影では大臣2人ともが、盲導犬に声をかけながら触っています。何気なくとった行動かもしれませんが、盲導犬のこと、まだまだ知られていないのかな?と思った瞬間でした。
最後に、受賞者が活動発表をした会場について。建物入り口のスロープは少し急。すり鉢状・階段式の会議場はスロープの幅が狭い。殿岡さんの電動車いすはギリギリの幅です。時々、机にぶつかりながらの走行。運転が上手じゃないと下まで行けません。固定式の机とイスには座れず、スロープ下の通路で発表者の話を聞きました。いた場所が部屋の右端、最前列だったので、中央の大きなスクリーンは見えません。殿岡さんは、画面の見えない私と同じ体験をしたことになるかも(笑い)。また発表会には、聴覚障害者への情報保障として、手話通訳とパソコン要約筆記がついていました。当事者に聞いたわけではないので本心は分かりませんが、広くて薄暗い会場で手話通訳が見えたのかな?
中央スクリーンと、その反対側の端に設置された要約筆記の画面を、同時に見れたのかな?と、少し気になりました。
準備から当日まで、私たちの要望を聞いて対応してくださった内閣府の方の配慮には感謝する部分がたくさんあります。表彰式から発表会が終わるまで、特に困ったことはなく、スムーズに進みました。でも、バリアフリー・ユニバーサルデザインの難しさを感じた一日でもあります。一度できた設備はなかなか変えられないけれど、人の心遣いで変わることはたくさんあります。逆に、設備が整っていても、人の理解のなさでダメになることも。面白いことがいっぱい発見できた貴重な一日でした。
介助者の木村です。
平成20年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰「内閣府特命担当大臣表彰優良賞」受賞おめでとうございます。
私は、ここ、全国障害学生支援センターでお手伝いをさせていただき、3年半になります。障害学生が高等教育を受ける意味をはじめ、入学前後での様々な壁がある現状、またその一方で様々な工夫や配慮で支援している大学があることを知るなど、学ぶことが多々あります。
障害学生が高等教育を受ける上での様々な支援を、10年間も継続してきた全国障害学生支援センターの障害当事者スタッフに拍手を送りたいと思います。活動姿勢や想いの強さをはじめ、パソコンなどのIT機器を使いこなすスキル、情報誌を分かりやすく編集するスキルの高さなど、私の方こそ学ぶことが多いと感じています。
情報誌を購読されている方はご存じかと思いますが、「山さんのセンター今むかし」を連載している山内さんをはじめ、10年間、活動を支援しているボランティアさんがいるんですよ。10年間もボランティアを継続してきた先輩方々も、障害当事者スタッフから惹かれるものがあることと思います。
皆さん、いかがですか?